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ワンピース OnePiece の地理と世界貴族~天竜人

☆ONE PIECEの地理

この世界の海は、世界を一周する航路「偉大なる航路(グランドライン)」とそれに対して直角に世界を横断する大陸「赤い土の大陸(レッドライン)」によって4つに分けられている。「偉大なる航路」は「凪の帯(カームベルト)」に挟まれており、二分された「偉大なる航路」後半の海は「新世界」と称されている。

「偉大なる航路」「赤い土の大陸」により東西南北に区切られた海はそれぞれ「東の海(イーストブルー)」、「西の海(ウエストブルー)」、「南の海(サウスブルー)」、「北の海(ノースブルー)」と呼ばれる。上空には「空島」(「白海」、「白々海」)がある。シャンクスとバギーの会話によると、北極と南極も存在する。
ONE PIECEの地理 - Wikipedia より引用

 


この世界の一番の特徴は「凪の帯(カームベルト)」と「偉大なる航路(グランドライン)」の存在にあります。「偉大なる航路(グランドライン)」は島々の地磁気の異常でコンパスが使えず、少し進むだけでも極端に変化するでたらめな気象などもあり航行することがきわめて難しくなっています。またグランドラインを挟むように存在する「凪の帯(カームベルト)」はきわめて安定した気象の無風海域ながら、あるいはそれ故に、巨大な海王類(海に生息する凶暴な巨大生物)の群生する地帯となっていて危険きわまりないため一般の船は航行することができません。(海王類が怖れる毒を持つ大蛇をくくりつけたアマゾン・リリー、九蛇海賊団の船と船の気配を消すことができる船底に海楼石を敷き詰めた海軍の軍艦のみがこの海域を航行できるようです。)

この「凪の帯(カームベルト)」の存在で長大な大陸「赤い土の大陸(レッドライン)」によって2つに分けられている海はさらに2つに分断され「東の海(イーストブルー)」、「西の海(ウエストブルー)」、「南の海(サウスブルー)」、「北の海(ノースブルー)」の4つの海に分けられています。この4つの海とグランドラインはそれぞれほとんど閉ざされていると言ってもいい状態になっていて、東西南北の海からグランドラインに入るにはリヴァースマウンテンと呼ばれる運河しかなく、東西南北の海それぞれの往来は大陸を通るしか方法はありません。つまりこの世界はカームベルトが存在するために交通、交易で極端に制限された空間になっているわけです。

「偉大なる航路(グランドライン)」はリヴァースマウンテンが入り口になっていて、そのちょうど裏側、中間点になる地点に聖地と呼ばれる世界政府の首都マリージョアがあります。マリージョアを超えた先は新世界と呼ばれているようです。

マリージョアの近辺は「東の海(イーストブルー)」、「西の海(ウエストブルー)」、「南の海(サウスブルー)」、「北の海(ノースブルー)」と「偉大なる航路(グランドライン)」の5つに分断された海の唯一とも言える結節点となりそれぞれの海との人や物資の往来のほとんどはここを通ることになります。(リヴァースマウンテン周辺は運行困難な運河によって分断されていますので交通、交易に利用される可能性はほとんどないと思われます。)

「赤い土の大陸(レッドライン)」のことは作中でほとんど触れられていませんので大陸内にどんな国や町がありどんな人が住んでいるか、交通がどうなっているかなどはまったく分かりませんがこの細長い大陸を横断する道路が一つもないとは考えられませんので、「東の海(イーストブルー)」と「北の海(ノースブルー)」、「西の海(ウエストブルー)」と「南の海(サウスブルー)」はマリージョアの近辺を通らずに往来することは可能と思いますが、それ以外はほぼ全ての人や物資がマリージョアの近辺を通ることになります。

そして、そのマリージョアを支配するのが世界貴族~天竜人。

どうやら、世界政府の力の秘密、世界貴族~天竜人の権威や財力の秘密はこの世界の構造そのものにありそうです。


シャボンディ諸島でさらわれた人魚のケイミーを人間オークションで買い戻し助けようとしたナミは天竜人の最初の一声で呆然となります。手も足も出ない金額を提示されたのです。
その時サウザンドサニー号にはスリラーバークから持ち去った宝が満載されていました。それは大海賊ゲッコー・モリアのほとんど全財産に近い物でした。ゲッコー・モリアは王下七武海の一人。その蓄えた財宝となると一般人から見ると途方もない金額だったはずです。しかしそれを上回る金額をまるで子供の小遣いのような感覚で扱う天竜人。その財力は想像を超えていました。

それもこの世界の構造を考えるとなるほどと思います。
全世界の交通、交易の6、7割、もしかするとそれ以上の物がマリージョアを経由するのです。
もしマリージョアでの交易を一部の商人に特権として許可し、そのかわりその利益から一部を上納させたとしたら・・・。その額は莫大な物になるはず。あるいはマリージョアを通過する交通機関すべてに税金をかけたとしたら、それもまた巨額な物になるでしょう。
そして特権を与えられた商人の側もその利権を守ることが一番大事なことになります。彼らが利権を守ることはまた同時に天竜人の権威を守ることに繋がるのです。

世界政府は170国以上の国家が加盟して成り立っていると言います。しかしそれを実質とりしきっているのはマリージョアの特権商人達とその利権を代表する政治家達なのではないかと思います。物語の中で世界政府の代表は五老星と呼ばれる5人の老人達でしたが彼らこそ特権商人達の代表かその後援を得た政治家、なのではないでしょうか?

いずれにしろ分断され極端に制限された空間となっている世界の構造こそが世界政府の力と世界貴族~天竜人の権威や財力を支える元となっているのは間違いないでしょう。


そうしてみると・・・

ワンピース、ひとつなぎの大秘宝とは何かの答えの鍵はこの辺にあるのではないか・・・

私にはそんな感じがするのですが・・・

さて?