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にわか「ワンピース」愛読者の「ワンピース」の世界に関する考察

子供の頃、母親からよく、「漫画ばかり見てないで・・・」などと言われた記憶があります。
母は本を読むことが好きな人でしたから私が本を読んでいさえすれば安心している人でした。
でも、「漫画」は彼女の考える「本」の内には入っていなかったらしく(笑)
私が漫画雑誌に夢中になると、「漫画ばかり見てないで・・・」と言う言葉が飛んできました。
(その後には「勉強しなさい」とか「"ちゃんとした本"を読みなさい」と続くわけです(笑))

たぶん私の母ばかりではなくそれが当時の「大人」の常識だったのでしょう。
"ちゃんとした本"=活字の書籍、漫画=くだらない物・・・
(今の「大人」なら漫画・コミックと活字の書籍の違いは表現手法に過ぎない、と言っても理解されるでしょう。たしかに漫画・コミックに「くだらない物」もたくさんあります。でもそれは活字の書籍に名作と駄作があるのと同じ事に過ぎません。どんな分野でも無数の「くだらない物」の中からごく希に名作が生まれてきます。活字だから、漫画だから、と言う比較は無意味なことです。ただ私は母から「"ちゃんとした本"を読みなさい」と言われたことについてはとても感謝しています。その当時読んだ本から得た物、本を読む喜び、本を読む習慣は今に至るまで私の財産になっていると思うからです。)

しかしそんな親たちの期待を見事に裏切って、私は「漫画」好きの学生、から「漫画」好きのサラリーマンに、そして50代になった今もしっかり「漫画」好きのおじさんになりきってしまいました(笑)首尾一貫、見事な人生(汗)

とは言え、高校生以後愛読した漫画=コミックはほとんどいわゆる「青年誌」に載った物ばかりで、
少年雑誌に連載された物はどちらかというと苦手にしていました。

と言うのも少年雑誌と言う制約があるためかもしれませんがどうしても価値観が単純化された作品が多いような気がしていたからです。主人公やその仲間たちから見た正義に邪魔な物や敵対する物は悪、そんな物は排除されなければならない、と言った単純な考え方には入っていけませんし、その状況を改善するための手段が腕力、暴力、となるといよいよついて行けなくなります。まあ、そんな先入観でじっくり読んでもいない作品を決めつけるのも昔の「大人」たちと変わらない事になるのかもしれませんが(笑)

インターネットに親しむようになってからこの数年、ネット上でたくさんの人と知り合いになりました。
そんな中に「ワンピース」が好き、と言う人が結構多いのに驚きます。皆、私よりは若い人たちですが、立派な社会人、大人ばかりなのに、です。本来の少年雑誌の読者から言うと「おじさん」や「おばさん」ばかり(爆)

「ワンピース」
少年ジャンプに連載され、60卷に及ぶ単行本が出版され、なんと2億冊売れているというモンスター作品。テレビアニメの放映ももう10数年続いています。

「ワンピース」について全く知らなかったわけではありません。
特にテレビアニメは放映開始からしばらくはたまに見ていたはず。
ただ、集中してみていたわけではないので、その頃は何だか訳が分からない(笑)作品と思っていました。ちょっと苦手な少年雑誌(特に少年ジャンプ(笑))の典型的な作品?・・・かな、と。

でもネット上での友人たちに薦められたり、色々な評判などを見る内に興味がわいてきました。
あの作品の何がそんなに大人たちまでを惹きつけるのだろう?(しかもいわゆる「オタク」的な人種ではなく普通の「おじさん」、「おばさん」たちまでを巻き込み惹きつける魅力とは、何?)

そんなわけで私の「ワンピース」体験が始まりました。
最初は軽い気持ちで。
それがいつの間にか・・・

完全に惹きつけられ、巻き込まれ(笑)

確かにこれは・・・

すごい作品。

これからここに書き連ねるのは

たった2ヶ月ばかりのにわか「ワンピース」愛読者の

「ワンピース」の世界に関する考察のあれこれです。