トップページ >ワンピース テーマ> ワンピース OnePiece  「仲間の絆」の物語 その2

ワンピース OnePiece  「仲間の絆」の物語 その2

ルフィにとって「仲間」とは、命を賭けるほど大事な物です。
ではルフィが「仲間」として認める基準は何なのでしょう。

コミック第2話(アニメ版では第1話)でルフィはコビーという少年と出会います。
コビーは釣りに出るつもりで間違って海賊アルビダの船に乗ってしまい、それから2年も雑用として使われていたのです。そんなコビーの話にルフィは簡単に言い放ちます。
「おれ お前キライだな-」

しかし、ルフィの海賊王になる、と言う決意とそのためなら戦って死んでもかまわない、と言う覚悟に影響され「僕は海軍に入りたい」と言ったコビーが、勇気を振り絞って海賊アルビダに立ち向かおうとすると、ニッと笑ったルフィは
「よく言った さがってなコビー!!」と言い、あっという間にアルビダを叩き伏せてしまいます。

ルフィが「仲間」にしたいと思うのは、夢を持ちそれを実現させる覚悟を持っている者なのです。(コビーは海軍に入りたいと言うルフィとは正反対の目標を持っていましたからルフィは「仲間」には誘いませんでしたが、アルビダと戦うという勇気を持ったときからルフィの「友達」になりました。彼はその後もワンピース OnePieceの中で重要な存在になっています。もしかして彼が海軍・・・ではなく海賊になりたいと言っていたら麦わら一味の航海士はナミではなくコビーになっていた? でもそうすると物語もずいぶん違った展開になっていたでしょうね。サンジはメンバーに入らなかったかもしれませんし(笑))

ワンピース OnePiece の中でルフィたちの戦いはいつも「仲間」や「友達」のため、です。「仲間」や「友達」の夢のため、「仲間」や「友達」を守るため、「仲間」や「友達」の名誉のため。
相手が「悪」だから戦う、とか相手が邪魔だから戦う、なんてことはありません。人が困っているから、というだけのために戦うこともありません。

シロップ村を守るためキャプテン・クロと戦う、というウソップに加勢するとき、
「おれは同情なら受ける気はねェ!! てめェら帰れ!!」と言うウソップに
ゾロは、「立派だと思うから手を貸すんだ 」と言い、
ルフィは、「同情なんかで命賭けるか!」と言います。
命を賭けて村を守る決意を見せたウソップはもうその時からルフィたちの仲間だったのです。

リトルアイランドでMr.3らと戦ったのは姑息な手段で戦士たちの名誉を傷つけたからですし、
ドラム王国でワポルたちを叩きつぶしたのは、(ワポルがメリー号を食べたこともありますが(笑))チョッパーの掲げていた海賊旗をワポルが傷つけようとしたからです。
アラバスタでクロコダイルと戦ったのもただクロコダイルの謀略からアラバスタを救ってやろう、という正義の味方のような動機(笑)ではありませんでした。ルフィたちが「仲間」と認めたビビが命を賭けて戦おうとしていることだから、戦ったのです。

ルフィはビビに言います。

「お前なんかの命一個で賭け足りるもんか!!!」
「他に賭けられるものなんて私何も・・・!!!」
「おれ達の命くらい一緒に賭けてみろ!!! 仲間だろうが!!!!」

これがルフィの戦いなのです。そしてルフィの「仲間」への思いなのです。